サケの耳石温度標識パターンを増やすための標識時間の短縮

耳石温度標識はサケの起源を識別するのに有効な方法である。耳石にふ化する前に急激な水温変化(3-4℃)を与えると標識リングが形成される。従来,標識リングを形成するには最短で24時間(冷却と通常水温管理が12時間ずつ)が必要であり,標識可能期間も2週間以内であることから,利用可能な標識パターン数は限られていた。そこで,標識パターンを増やすため,標識に必要な時間の短縮を試みた。その結果,12時間程度(冷却が3時間,通常水管理が8時間以上)で識別可能な標識リングを作ることができた。この方法により,標識可能期間が短い高水温のふ化場でも標識パターンの増加が可能と考えられた。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:水産技術 = Journal of fisheries technology 2015-03, Vol.7 (2), p.89-95
Hauptverfasser: 宮内, 康行, 江田, 幸玄, 平間, 美信, 岡本, 康孝, 大貫, 努
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:耳石温度標識はサケの起源を識別するのに有効な方法である。耳石にふ化する前に急激な水温変化(3-4℃)を与えると標識リングが形成される。従来,標識リングを形成するには最短で24時間(冷却と通常水温管理が12時間ずつ)が必要であり,標識可能期間も2週間以内であることから,利用可能な標識パターン数は限られていた。そこで,標識パターンを増やすため,標識に必要な時間の短縮を試みた。その結果,12時間程度(冷却が3時間,通常水管理が8時間以上)で識別可能な標識リングを作ることができた。この方法により,標識可能期間が短い高水温のふ化場でも標識パターンの増加が可能と考えられた。
ISSN:1883-2253