血統情報とSNP情報を用いた但馬牛の系統分類の比較

兵庫県産黒毛和種牛(以下但馬牛と呼ぶ)について,ゲノム全体に分布する一塩基変異(以下SNPと呼ぶ)を用いた系統分類を実施し,但馬牛のジーンドロッピング法(以下GDと呼ぶ)による分類と比較した。1 SNPによって但馬牛を分類することが可能であった。2 SNP分類は種雄牛の遺伝子型の影響が強かった。3 SNP分類とGDの主成分の相関係数は約-0.7,0.6(第1,第2主成分)でありSNP分類はGDと相関が高かった。4 SNP分類の主成分の累積寄与率は12.6%であった。5 子牛のSNP分類第1,第2主成分の父母平均期待値との相関係数は0.99,0.98であり,後代の分類を正確に予測できた。6 GD...

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Veröffentlicht in:兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告. 畜産編 2015-03 (51), p.27-32
Hauptverfasser: 秋山, 敬孝, 小浜, 菜美子, 坂瀬, 充洋, 岡, 章生, 福島, 護之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:兵庫県産黒毛和種牛(以下但馬牛と呼ぶ)について,ゲノム全体に分布する一塩基変異(以下SNPと呼ぶ)を用いた系統分類を実施し,但馬牛のジーンドロッピング法(以下GDと呼ぶ)による分類と比較した。1 SNPによって但馬牛を分類することが可能であった。2 SNP分類は種雄牛の遺伝子型の影響が強かった。3 SNP分類とGDの主成分の相関係数は約-0.7,0.6(第1,第2主成分)でありSNP分類はGDと相関が高かった。4 SNP分類の主成分の累積寄与率は12.6%であった。5 子牛のSNP分類第1,第2主成分の父母平均期待値との相関係数は0.99,0.98であり,後代の分類を正確に予測できた。6 GDとSNP分類は相関が高いことから,GDを用いた系統造成は遺伝子的にも系統の特徴を明確にすることが可能であると考えられた。
ISSN:1347-7730