牧草と長大飼料作物生産における燃料消費量と作業能率
現行の栽培法を見直して、燃料消費量が少なく省力的な飼料生産体系に改良していくため、場内の牧草、トウモロコシおよびスーダン型ソルガムの生産における燃料消費量および作業時間を計測した。維持管理草地で年3回収穫した場合、燃料消費量は11.3l/10a、作業能率は138分/10aであり、更新作業を考慮しなければ、牧草生産は他の作物よりも燃料消費量が少なく、作業能率が高かった。このことから、草地の適正な管理により更新頻度を少なくすること、更新の際には簡易更新等の省エネ技術を適用することが重要と考えられた。トウモロコシ生産の燃料消費量は28.6l/10aで、耕起作業が全体の45%を占めたことから、燃料消費...
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Veröffentlicht in: | 長野県畜産試験場研究報告 2015-03 (33), p.4-13 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 現行の栽培法を見直して、燃料消費量が少なく省力的な飼料生産体系に改良していくため、場内の牧草、トウモロコシおよびスーダン型ソルガムの生産における燃料消費量および作業時間を計測した。維持管理草地で年3回収穫した場合、燃料消費量は11.3l/10a、作業能率は138分/10aであり、更新作業を考慮しなければ、牧草生産は他の作物よりも燃料消費量が少なく、作業能率が高かった。このことから、草地の適正な管理により更新頻度を少なくすること、更新の際には簡易更新等の省エネ技術を適用することが重要と考えられた。トウモロコシ生産の燃料消費量は28.6l/10aで、耕起作業が全体の45%を占めたことから、燃料消費量低減のためには耕起作業の改良が必要と考えられた。スーダン型ソルガム生産(年2回刈り)における燃料消費量は34.8l/10aであり、牧草生産の3.1倍、トウモロコシ生産の1.2倍多く、現行の収穫調製体系の複雑さが原因と考えられた。また、スーダン型ソルガム生産における作業能率は482分/10aで他の作物よりも長く、収穫調製作業が全体の78%を占めており、作業能率の面からも収穫調製体系を見直す必要があると考えられた。 |
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ISSN: | 0389-3545 |