宮城県海域の水産物における放射性セシウムの検出状況について

水産庁が公表している水産物の放射性物質調査結果から,宮城県海域の水産物から検出される放射性セシウム濃度は,全般的に低下する傾向が認められた。マダラ・イシガレイ・ヒラメ・ヒガンフグでは,100Bq/kgを超過する放射性セシウムが検出され,出荷制限措置がなされたが,その後に値が低下したことから制限が解除され,現在は放射性セシウム濃度が更に低下する傾向にある。マダラやヒラメは移動範囲が広く,イシガレイ等沿岸域に生息する魚種についても,近接する海域から汚染魚が移動してくる可能性があることから,これらの魚種のモニタリングを継続する必要がある。またクロダイ・スズキといった出荷制限中の魚種については,規制解...

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Veröffentlicht in:宮城県水産研究報告 2014-03 (14), p.57-68
Hauptverfasser: 白石, 一成, 藤原, 健, 山岡, 茂人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:水産庁が公表している水産物の放射性物質調査結果から,宮城県海域の水産物から検出される放射性セシウム濃度は,全般的に低下する傾向が認められた。マダラ・イシガレイ・ヒラメ・ヒガンフグでは,100Bq/kgを超過する放射性セシウムが検出され,出荷制限措置がなされたが,その後に値が低下したことから制限が解除され,現在は放射性セシウム濃度が更に低下する傾向にある。マダラやヒラメは移動範囲が広く,イシガレイ等沿岸域に生息する魚種についても,近接する海域から汚染魚が移動してくる可能性があることから,これらの魚種のモニタリングを継続する必要がある。またクロダイ・スズキといった出荷制限中の魚種については,規制解徐に向けたモニタリングの強化が必要と考える。
ISSN:1346-4329