宮城県北部海域におけるマボヤ浮遊幼生の出現状況と天然採苗の検討

1 2009年度に実施した天然採苗試験,2010~2011年度に行ったマボヤ浮遊幼生調査の結果から気仙沼湾の大島瀬戸から東湾にかけた海域は,天然採苗の適地であると考えられた。2 天然採苗時における採苗器の垂下水深は,鮫浦湾での調査と同様にその水域の中層又は水深20mを超える海域では10m付近が有効と考えられた。3 気仙沼湾と鮫浦湾での浮遊幼生出現時期はほぼ同調しているが,マボヤ天然採苗適地として可能性が高い気仙沼湾東湾奥部では,ユウレイボヤ等も高密度で確認され,その出現状況を見極めた上で採苗器を投入することが重要と考えられた。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:宮城県水産研究報告 2013-03 (13), p.15-22
Hauptverfasser: 芳賀, 圭悟, 富川, なす美, 千田, 康司, 小野寺, 毅
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1 2009年度に実施した天然採苗試験,2010~2011年度に行ったマボヤ浮遊幼生調査の結果から気仙沼湾の大島瀬戸から東湾にかけた海域は,天然採苗の適地であると考えられた。2 天然採苗時における採苗器の垂下水深は,鮫浦湾での調査と同様にその水域の中層又は水深20mを超える海域では10m付近が有効と考えられた。3 気仙沼湾と鮫浦湾での浮遊幼生出現時期はほぼ同調しているが,マボヤ天然採苗適地として可能性が高い気仙沼湾東湾奥部では,ユウレイボヤ等も高密度で確認され,その出現状況を見極めた上で採苗器を投入することが重要と考えられた。
ISSN:1346-4329