千葉県産食品バイオマスからの有用物質の抽出・転換についての研究 : スギバイオマスを利用した炭素系固体酸触媒の調製

スギバイオマス及びスギから回収したリグニンを濃硫酸と加熱することにより固体酸触媒を調製し,セロビオース及び竹バイオマスの分解に適用した。これらの触媒は,セロビオースをグルコースに加水分解し,竹バイオマス中のへミセルロースを加水分解してキシロースとアラビノースを生成した。これらの固体酸触媒は,従来用いられてきた硫酸などの鉱酸や,触媒用イオン交換樹脂などと代替可能であり,バイオマスからの有用な糖類への生産や化学原料への転換などに幅広く適用できることが期待される。しかし,150℃,6.0hの再使用では,活性が少しずつ低下していく難点が見いだされた。高温高圧水中における使用に際しては,触媒の強度や反応...

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Veröffentlicht in:千葉県産業支援技術研究所研究報告 = Reports of Chiba Industrial Technology Research Institute 2015-03 (12), p.3-7
Hauptverfasser: 大垣, 佳寛, 堀中, 洸太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:スギバイオマス及びスギから回収したリグニンを濃硫酸と加熱することにより固体酸触媒を調製し,セロビオース及び竹バイオマスの分解に適用した。これらの触媒は,セロビオースをグルコースに加水分解し,竹バイオマス中のへミセルロースを加水分解してキシロースとアラビノースを生成した。これらの固体酸触媒は,従来用いられてきた硫酸などの鉱酸や,触媒用イオン交換樹脂などと代替可能であり,バイオマスからの有用な糖類への生産や化学原料への転換などに幅広く適用できることが期待される。しかし,150℃,6.0hの再使用では,活性が少しずつ低下していく難点が見いだされた。高温高圧水中における使用に際しては,触媒の強度や反応方法の改善が必要であると考えられる。
ISSN:1348-8457