二酸化塩素による養液栽培用原水殺菌効果

トルコギキョウ根腐病の病原菌であるPythium spinosumが,養液栽培用の養液を調製するための原水に混入した場合,15mg/Lの二酸化塩素(ClO2)で発病抑制が可能になる程度に殺菌されると推定された。ClO2は養液中に残存すると5mg/L程度で幼苗の吸水に影響を与えたが,30分の曝気により障害が発生しないレベル(0.5mg/L以下)まで速やかに低減させることが可能であった。つまり,養液栽培用原水におけるPythium汚染等のリスクを低減させるのにClO2は有効であり,15mg/Lの二酸化塩素を添加し,曝気等により濃度を低減させて,原水として使用することが提案できる。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:農業および園芸 = Agriculture and horticulture 2015-04, Vol.90 (4), p.425-429
Hauptverfasser: 中野, 明正, 福田, 直子, 佐藤, 衞
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:トルコギキョウ根腐病の病原菌であるPythium spinosumが,養液栽培用の養液を調製するための原水に混入した場合,15mg/Lの二酸化塩素(ClO2)で発病抑制が可能になる程度に殺菌されると推定された。ClO2は養液中に残存すると5mg/L程度で幼苗の吸水に影響を与えたが,30分の曝気により障害が発生しないレベル(0.5mg/L以下)まで速やかに低減させることが可能であった。つまり,養液栽培用原水におけるPythium汚染等のリスクを低減させるのにClO2は有効であり,15mg/Lの二酸化塩素を添加し,曝気等により濃度を低減させて,原水として使用することが提案できる。
ISSN:0369-5247