緑藻 クロレラ Chlorella pyrenoidosa より得られたペプチドヘテロ多糖体の補体 C3 と腹腔マクロファージに及ぼす影響

クロレラからペプチドヘテロ多糖体(FA-1a)を単離し,補体第 3 成分(C3)と腹腔マクロファージへの影響を調べた。ヒト血清を用いた交叉免疫電気泳動において,活性化が認められ,第 3 のピークが出現した。マウスに FA-1a を経口投与すると,C3 から変換した C3b はマクロファージと結合し,C3 陽性細胞も顕著に増加することが免疫蛍光抗体法で観察された。また,活性化マクロファージは,ラテックスビーズの貪食能を著しく上昇させた。本研究は FA-1a が C3 とマクロファージを活性化することを初めて認めたものである。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2015, Vol.81(2), pp.267-273
Hauptverfasser: 伊藤, 浩子, 柿沼, 誠, 藤島, 雅基, 荒川, ゆかり, 中田, 福佳, 伊藤, 均
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:クロレラからペプチドヘテロ多糖体(FA-1a)を単離し,補体第 3 成分(C3)と腹腔マクロファージへの影響を調べた。ヒト血清を用いた交叉免疫電気泳動において,活性化が認められ,第 3 のピークが出現した。マウスに FA-1a を経口投与すると,C3 から変換した C3b はマクロファージと結合し,C3 陽性細胞も顕著に増加することが免疫蛍光抗体法で観察された。また,活性化マクロファージは,ラテックスビーズの貪食能を著しく上昇させた。本研究は FA-1a が C3 とマクロファージを活性化することを初めて認めたものである。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.81.267