東日本大震災後の宮城県気仙沼湾における Alexandrium 属の栄養細胞とシストの分布パターンおよび二枚貝類の毒化

2013 年,気仙沼湾で 24 年ぶりにホタテガイから規制値を超える麻痺性貝毒が検出された。Alexandrium tamarense は,4-5 月に湾奥部で増殖した後,湾内に拡散した。一方,A. catenella は 9 月上旬に湾央部で増殖した。両種のシストは,湾奥部で高い密度で確認された。1980-2013 年に気仙沼湾で行われたシスト調査の結果を解析したところ,震災後にシストが著しく増加したことが分かった。A. tamarense により,ホタテガイを含む 4 種の二枚貝の毒量が規制値を大きく超えた。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2015, Vol.81(2), pp.256-266
Hauptverfasser: 石川, 哲郎, 日下, 啓作, 押野, 明夫, 西谷, 豪, 神山, 孝史
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:2013 年,気仙沼湾で 24 年ぶりにホタテガイから規制値を超える麻痺性貝毒が検出された。Alexandrium tamarense は,4-5 月に湾奥部で増殖した後,湾内に拡散した。一方,A. catenella は 9 月上旬に湾央部で増殖した。両種のシストは,湾奥部で高い密度で確認された。1980-2013 年に気仙沼湾で行われたシスト調査の結果を解析したところ,震災後にシストが著しく増加したことが分かった。A. tamarense により,ホタテガイを含む 4 種の二枚貝の毒量が規制値を大きく超えた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.81.256