高速液体クロマトグラフ―四重極飛行時間型質量分析計を用いた飲料中混入物の同定
消費者より異味の指摘のあった飲料製品(指摘品)について,高速液体クロマトグラフ-四重極飛行時間型質量分析計(LC-QTOF-MS)による混入物の解析結果を報告する.LC-QTOF-MSを用いて正常品との差異解析を行った結果,指摘品のみに特徴的な6つの物質を検出した.これらについて,マススペクトル,プロダクトイオンスペクトルを詳細に解析した結果,いずれも界面活性剤であることが明らかとなった.また,これらはシャンプーなど家庭用洗剤の原料に用いられていることが分かった.さらに,これら6種類の界面活性剤を指標に市場で入手可能な洗剤製品の成分解析を行った結果,ボディシャンプー2製品のみHPLCの溶出パタ...
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Veröffentlicht in: | Shokuhin eiseigaku zasshi 2014/12/25, Vol.55(6), pp.261-268 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 消費者より異味の指摘のあった飲料製品(指摘品)について,高速液体クロマトグラフ-四重極飛行時間型質量分析計(LC-QTOF-MS)による混入物の解析結果を報告する.LC-QTOF-MSを用いて正常品との差異解析を行った結果,指摘品のみに特徴的な6つの物質を検出した.これらについて,マススペクトル,プロダクトイオンスペクトルを詳細に解析した結果,いずれも界面活性剤であることが明らかとなった.また,これらはシャンプーなど家庭用洗剤の原料に用いられていることが分かった.さらに,これら6種類の界面活性剤を指標に市場で入手可能な洗剤製品の成分解析を行った結果,ボディシャンプー2製品のみHPLCの溶出パターンが一致した.これらの結果から,指摘品には当該ボディシャンプーが開栓後何らかの原因で混入した可能性が強く示唆された. |
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ISSN: | 0015-6426 1882-1006 |
DOI: | 10.3358/shokueishi.55.261 |