東京内湾の底質と底生生物について
1 2009~2011年度の夏季及び冬季に、東京内湾の26点で採泥を行い、底質、底生生物の分析を行った。2 底質調査では、水深20m以深の海域に沿って中ノ瀬西側より南の海域まで、汚染された底質が広がっていた。CODや全硫化物の分布状況は、1981年の調査と比べてほとんど変化はなく、底質環境の改善は見られなかった。3 富岡沖や中ノ瀬では、底質環境が良好で底生生物相も1981年の調査と同様非常に豊かであり、長期間良好な環境が保たれていることが明らかとなった。4 底質環境が最も悪かった調査海域北部では、底生生物も貧相で、無生物ではないものの多様度H'が0の点が複数見られた。5 水深15m以...
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Veröffentlicht in: | 神奈川県水産技術センター研究報告 2014-11 (7), p.49-60 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1 2009~2011年度の夏季及び冬季に、東京内湾の26点で採泥を行い、底質、底生生物の分析を行った。2 底質調査では、水深20m以深の海域に沿って中ノ瀬西側より南の海域まで、汚染された底質が広がっていた。CODや全硫化物の分布状況は、1981年の調査と比べてほとんど変化はなく、底質環境の改善は見られなかった。3 富岡沖や中ノ瀬では、底質環境が良好で底生生物相も1981年の調査と同様非常に豊かであり、長期間良好な環境が保たれていることが明らかとなった。4 底質環境が最も悪かった調査海域北部では、底生生物も貧相で、無生物ではないものの多様度H'が0の点が複数見られた。5 水深15m以浅の海域では、底質、底生生物とも長期間良好な状態が保たれており、横浜市北部や川崎市地先でも、浅場造成は有効な底質環境の改善方策と考えられた。 |
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ISSN: | 1880-8905 |