ホルスタイン種乳牛における脳幹部腫瘍の1症例

38カ月齢のホルスタイン種乳牛において,体全体が左側に傾くという神経症状が進行性に認められた.経過,左側対光反射と左側音響耳介反応の減弱,及び聴性脳幹誘発電位測定検査における左刺激時Ⅲ波-Ⅴ波の遅延所見より,延髄から橋における片側性圧迫性病変を疑った.病理解剖の結果,橋左側に帯黄色脆弱化病巣を認め,病理組織学的検索により,病変は腫瘍であり,迷入組織に由来する可能性があるものの,原発組織は確定できなかった....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2014/11/20, Vol.67(11), pp.850-853
Hauptverfasser: 三浦, 沙織, 千葉, 史織, 高橋, 裕之, 福田, 茂夫, 藤井, 貴志, 新井, 鐘蔵, 古林, 与志安, 猪熊, 壽
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:38カ月齢のホルスタイン種乳牛において,体全体が左側に傾くという神経症状が進行性に認められた.経過,左側対光反射と左側音響耳介反応の減弱,及び聴性脳幹誘発電位測定検査における左刺激時Ⅲ波-Ⅴ波の遅延所見より,延髄から橋における片側性圧迫性病変を疑った.病理解剖の結果,橋左側に帯黄色脆弱化病巣を認め,病理組織学的検索により,病変は腫瘍であり,迷入組織に由来する可能性があるものの,原発組織は確定できなかった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.67.850