フィブロイン膜の不溶化に係る諸要因の解明

これまでフィブロインの膜化には様々な検討がなされてきた.本研究では,フィブロイン膜の不溶化要因の検討を行った.グリセリン添加量において,0.05 v/v%以下の添加ではフィブロイン膜は溶出し,0.10 v/v%以上の添加ではフィブロイン膜は溶出しなかった.乾燥条件の検討では,温度30℃以上,湿度70%RHで不溶化することが確認された.pHによる影響では,pH 11以下で不溶化した.フィブロイン濃度の影響では,2-10 mg/mLで不溶化を示した.膜化のためのフィブロイン濃度の検討を行った結果,2.0 mg/mL以上であることが確認された....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Japan Journal of Food Engineering 2010/06/15, Vol.11(2), pp.105-112
Hauptverfasser: 堤, 一代, 小川, あかね, 福田, 翼, 森田, 洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:これまでフィブロインの膜化には様々な検討がなされてきた.本研究では,フィブロイン膜の不溶化要因の検討を行った.グリセリン添加量において,0.05 v/v%以下の添加ではフィブロイン膜は溶出し,0.10 v/v%以上の添加ではフィブロイン膜は溶出しなかった.乾燥条件の検討では,温度30℃以上,湿度70%RHで不溶化することが確認された.pHによる影響では,pH 11以下で不溶化した.フィブロイン濃度の影響では,2-10 mg/mLで不溶化を示した.膜化のためのフィブロイン濃度の検討を行った結果,2.0 mg/mL以上であることが確認された.
ISSN:1345-7942
1884-5924
DOI:10.11301/jsfe.11.105