サトウキビ多収品種「Ni27」の育成とその特性
「Ni27」は,九州沖縄農業研究センター(旧九州農業試験場)において開発したサトウキビの多収品種で,2009年に品種登録出願した。草姿は種子親である「NiF8」に類似するが,やや太茎で,茎,葉身及び葉鞘に花青素を見ない点で異なる。登熟特性や品質,黒穂病を除く病害への抵抗性,耐倒伏性および脱葉性は「NiF8」と概ね同等であるが,黒穂病抵抗性および風折抵抗性はやや劣る。クロボク土壌,島尻マージ土壌および国頭マージ土壌を含む南西諸島の全域において,春植え,株出し,夏植えの各作型で「NiF8」に比べ多収となる。風折を回避できる夏植えおよび株出しを中心とした栽培で南西諸島での普及が期待できる。...
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Veröffentlicht in: | 九州沖縄農業研究センター報告 2014-09 (62), p.11-24 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「Ni27」は,九州沖縄農業研究センター(旧九州農業試験場)において開発したサトウキビの多収品種で,2009年に品種登録出願した。草姿は種子親である「NiF8」に類似するが,やや太茎で,茎,葉身及び葉鞘に花青素を見ない点で異なる。登熟特性や品質,黒穂病を除く病害への抵抗性,耐倒伏性および脱葉性は「NiF8」と概ね同等であるが,黒穂病抵抗性および風折抵抗性はやや劣る。クロボク土壌,島尻マージ土壌および国頭マージ土壌を含む南西諸島の全域において,春植え,株出し,夏植えの各作型で「NiF8」に比べ多収となる。風折を回避できる夏植えおよび株出しを中心とした栽培で南西諸島での普及が期待できる。 |
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ISSN: | 1346-9177 |
DOI: | 10.24514/00001855 |