カンキツ園におけるマルチ資材としての剪定枝チップの有効利用
宮内イヨカン成木園で、モモ、カキ、カンキツの剪定枝のチップを樹の株元1.8m2に20kgを敷き詰め、その後の樹体成長、土壌成分、葉成分、収穫果実の成分、雑草の発生などを3年間にわたって調査した。対照区(無施肥)に比べて、チップ処理区は1樹当たりの収量は大きかった。特にカキ区は通常区(施肥+除草剤)と同等かそれ以上だった。収穫果実成分(糖度、酸度、甘味比)には大きな違いはなかった。他のチップ区に比べてモモ区とカキ区で土壌炭素含量が高くなる傾向が見られた。土壌成分、葉成分ともチップ処理区では全体的にみて、対照区に比べて高く推移する傾向が見られた。モモ区とカキ区の秋枝の発生数は1年目で少なく、3年目...
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Veröffentlicht in: | 愛媛大学農学部農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, College of Agriculture, Ehime University College of Agriculture, Ehime University, 2013-09 (35), p.23-33 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 宮内イヨカン成木園で、モモ、カキ、カンキツの剪定枝のチップを樹の株元1.8m2に20kgを敷き詰め、その後の樹体成長、土壌成分、葉成分、収穫果実の成分、雑草の発生などを3年間にわたって調査した。対照区(無施肥)に比べて、チップ処理区は1樹当たりの収量は大きかった。特にカキ区は通常区(施肥+除草剤)と同等かそれ以上だった。収穫果実成分(糖度、酸度、甘味比)には大きな違いはなかった。他のチップ区に比べてモモ区とカキ区で土壌炭素含量が高くなる傾向が見られた。土壌成分、葉成分ともチップ処理区では全体的にみて、対照区に比べて高く推移する傾向が見られた。モモ区とカキ区の秋枝の発生数は1年目で少なく、3年目では多かった。剪定枝重はカキ区で大きかった。着花特性には処理区間に顕著な差はなかった。雑草の発生量はチップ処理開始から2ヶ月間抑制されたが、3年目にはチップ区は対照区よりも発生量が多かった。 |
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ISSN: | 0914-7233 |