耐倒伏性に優れるダイズモザイクウイルス病抵抗性のダイズ新品種「あきみやび」の育成
「あきみやび」は東北農業試験場作物開発部大豆育種研究室(現、東北農業研究センター水田作研究領域大豆育種グループ)において、東北地域に適した耐病性で高品質な優良品種の育成を目標に、早生の「フクシロメ」を母、大粒でダイズモザイクウイルス病抵抗性強の「刈系623号」を父とした人工交配を1998年に行い、以後、選抜・固定を図り、2013年に育成した品種である。「あきみやび」は、ダイズモザイクウイルスのA、B、CおよびD系統に対して抵抗性で、成熟期は中生、倒伏抵抗性は“強”である。粒の大きさは「スズカリ」よりやや大きい“大”に属し、へそ色は“黄”、種皮色は“黄白”で、豆腐や味噌の加工に適する。「あきみや...
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Veröffentlicht in: | 東北農業研究センター研究報告 2014-03 (116), p.13-27 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「あきみやび」は東北農業試験場作物開発部大豆育種研究室(現、東北農業研究センター水田作研究領域大豆育種グループ)において、東北地域に適した耐病性で高品質な優良品種の育成を目標に、早生の「フクシロメ」を母、大粒でダイズモザイクウイルス病抵抗性強の「刈系623号」を父とした人工交配を1998年に行い、以後、選抜・固定を図り、2013年に育成した品種である。「あきみやび」は、ダイズモザイクウイルスのA、B、CおよびD系統に対して抵抗性で、成熟期は中生、倒伏抵抗性は“強”である。粒の大きさは「スズカリ」よりやや大きい“大”に属し、へそ色は“黄”、種皮色は“黄白”で、豆腐や味噌の加工に適する。「あきみやび」の栽培適地は東北中南部であり、宮城県では、ダイズモザイクウイルス病抵抗性が不充分な主力品種「タンレイ」の一部に置き換えての普及が見込まれる。 |
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ISSN: | 1347-3379 |
DOI: | 10.24514/00001270 |