河川水辺の国勢調査から見た日本の河川底生動物群集:全現存量と主要分類群の空間分布

「河川水辺の国勢調査」で得られている底生無脊椎動物(底生動物)データの中から解析可能な108水系-724地点の定量調査データを選別し,「瀬」の全底生動物現存量(全現存量)について国内の頻度分布を求めるとともに,地点を河床勾配,底質,地方を基に区分し,全現存量の空間パターンを調べた。全地点を対象とした全現存量(湿重)の中央値は冬春期が19.56 g m-2,夏秋期が10.04 g m-2であった。こうした値は,瀬に限定すると国内で過去に示された値と大きな違いはない一方で,海外の値に比べて数倍大きかった。全現存量は小さい河床勾配(...

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Veröffentlicht in:Rikusuigaku zasshi 2013/04/01, Vol.74(3), pp.129-152
Hauptverfasser: 小林, 草平, 赤松, 史一, 中西, 哲, 矢島, 良紀, 三輪, 準二, 天野, 邦彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「河川水辺の国勢調査」で得られている底生無脊椎動物(底生動物)データの中から解析可能な108水系-724地点の定量調査データを選別し,「瀬」の全底生動物現存量(全現存量)について国内の頻度分布を求めるとともに,地点を河床勾配,底質,地方を基に区分し,全現存量の空間パターンを調べた。全地点を対象とした全現存量(湿重)の中央値は冬春期が19.56 g m-2,夏秋期が10.04 g m-2であった。こうした値は,瀬に限定すると国内で過去に示された値と大きな違いはない一方で,海外の値に比べて数倍大きかった。全現存量は小さい河床勾配(
ISSN:0021-5104
1882-4897
DOI:10.3739/rikusui.74.129