腐朽した土台材中に存在する菌類の菌叢解析

住環境において木材腐朽菌の菌群やその菌叢を特定することは木質住宅の維持管理を適切に行うために重要な課題である。本研究ではこの目的を達成するため,変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法ならびにクローンライブラリー法で得られた糸状菌類のリボソームDNA の内部転写スペーサー領域の塩基配列に基づき,菌種の同定を試みた。その結果,主要な菌として検出された菌はUncultured Basidiomycota(現時点で菌種が特定されていない担子菌)と最も相同性が高かった。そこで系統分類解析により,これらの菌についての分類学的位置を明らかにした。...

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Veröffentlicht in:木材保存 2013, Vol.39(6), pp.280-290
Hauptverfasser: 和田, 朋子, 中田, 裕治, 吉田, 誠, 五十嵐, 圭日子, 鮫島, 正浩, 堀沢, 栄, 土居, 修一, 桃原, 郁夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:住環境において木材腐朽菌の菌群やその菌叢を特定することは木質住宅の維持管理を適切に行うために重要な課題である。本研究ではこの目的を達成するため,変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法ならびにクローンライブラリー法で得られた糸状菌類のリボソームDNA の内部転写スペーサー領域の塩基配列に基づき,菌種の同定を試みた。その結果,主要な菌として検出された菌はUncultured Basidiomycota(現時点で菌種が特定されていない担子菌)と最も相同性が高かった。そこで系統分類解析により,これらの菌についての分類学的位置を明らかにした。
ISSN:0287-9255
1884-0116
DOI:10.5990/jwpa.39.280