農地集積と農地市場

本稿では,農地集積に対する農業経済学のアプローチについて,(1)市場の捉え方という観点から批判的に検討を加えること,(2)実証分析を中心に成果と限界を整理すること,(3)今後の研究の方向性についての展望を示すこと,を課題とした.今後の研究の方向性として,(1)より現実的な「農地市場」像の共有,(2)より現実的な「農地市場」像の理論化,(3)政策評価,(4)制度デザインを提示した.そのためには,現場をよく知る事例研究的なアプローチと,定量データの取り扱いに長ける計量経済学的なアプローチのコラボレーションが有益であると思われる....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:農業経済研究 2013/09/25, Vol.85(2), pp.70-79
Hauptverfasser: 有本, 寛, 中嶋, 晋作
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本稿では,農地集積に対する農業経済学のアプローチについて,(1)市場の捉え方という観点から批判的に検討を加えること,(2)実証分析を中心に成果と限界を整理すること,(3)今後の研究の方向性についての展望を示すこと,を課題とした.今後の研究の方向性として,(1)より現実的な「農地市場」像の共有,(2)より現実的な「農地市場」像の理論化,(3)政策評価,(4)制度デザインを提示した.そのためには,現場をよく知る事例研究的なアプローチと,定量データの取り扱いに長ける計量経済学的なアプローチのコラボレーションが有益であると思われる.
ISSN:0387-3234
2188-1057
DOI:10.11472/nokei.85.70