九州大学宮崎演習林の長期森林動態モニタリングプロット

九州大学農学部附属演習林宮崎演習林では3つの100m×100mの長期森林動態モニタリングプロット(合戦原,丸十,広野プロット)を設定し,胸高周囲長15cm以上の樹木を対象にした林分情報の収集を行っている。2005年および2006年に行われた第1回目の調査の結果,シカの食害の影響をあまり受けていない合戦原プロットの直径頻度分布はL字型を示したが,影響を強く受けてきた丸十プロットでは胸高直径10cm以下の幹が少なかった。合戦原プロットのみに出現する種には小径木が多かった。これらの結果から,シカによる影響が森林構造および種組成にも及んでいる可能性が示された。比較的近年まで人為の影響を受けたと考えられ...

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Veröffentlicht in:九州大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Kyushu University Forest 2013-05 (94), p.40-47
Hauptverfasser: 榎木, 勉, 久保田, 勝義, 鍛冶, 清弘, 壁村, 勇二, 椎葉, 康喜, 井上, 幸子, 内海, 泰弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:九州大学農学部附属演習林宮崎演習林では3つの100m×100mの長期森林動態モニタリングプロット(合戦原,丸十,広野プロット)を設定し,胸高周囲長15cm以上の樹木を対象にした林分情報の収集を行っている。2005年および2006年に行われた第1回目の調査の結果,シカの食害の影響をあまり受けていない合戦原プロットの直径頻度分布はL字型を示したが,影響を強く受けてきた丸十プロットでは胸高直径10cm以下の幹が少なかった。合戦原プロットのみに出現する種には小径木が多かった。これらの結果から,シカによる影響が森林構造および種組成にも及んでいる可能性が示された。比較的近年まで人為の影響を受けたと考えられる広野プロットはアカマツが優占し,一山型の直径頻度分布を示した。
ISSN:0453-0284