九州山地の高標高地域に植栽されたヒノキ挿し木苗と実生苗の初期成長

これまで九州大学宮崎演習林では実生によるヒノキ苗の植栽を行なってきたが、近年ではヒノキ苗においても挿し木品種苗が開発されている。本研究では、九州山地の高標高地域におけるヒノキ挿し木苗の有用性を検討するために、ナンゴウヒ、カミコウ2号の挿し木品種と実生苗を植栽し、初期6年間の生残率と成長を比較した。実生苗はシカによる食害を強く受けたのに対し、挿木苗はほとんど食害を受けなかった。その結果、挿し木苗は実生苗に比べ生存率が高く、調査終了時の樹高も高くなった。...

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Veröffentlicht in:九州大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Kyushu University Forest 2012-03 (93), p.17-20
Hauptverfasser: 鍜治, 清弘, 久保田, 勝義, 壁村, 勇二, 椎葉, 康喜, 井上, 幸子, 馬渕, 哲也, 榎木, 勉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:これまで九州大学宮崎演習林では実生によるヒノキ苗の植栽を行なってきたが、近年ではヒノキ苗においても挿し木品種苗が開発されている。本研究では、九州山地の高標高地域におけるヒノキ挿し木苗の有用性を検討するために、ナンゴウヒ、カミコウ2号の挿し木品種と実生苗を植栽し、初期6年間の生残率と成長を比較した。実生苗はシカによる食害を強く受けたのに対し、挿木苗はほとんど食害を受けなかった。その結果、挿し木苗は実生苗に比べ生存率が高く、調査終了時の樹高も高くなった。
ISSN:0453-0284