タワーヤーダ等の重荷重の車両が走行する作業道における工法と路体構造(<特集>路網整備の技術的課題I)

高知県香美市内の6路線において24の測点を設け,簡易支持力測定器を用いたCBR値の推定,現場密度試験,簡易貫入試験を実施し,路面および盛土の強度を評価した。本研究では,トラック用もしくはフォワーダ用の2つのタイプの作業道を対象とした。作業道の作設方法を2つのタイプに分類し,各断面で切り盛りの均衡を保つ半切・半盛の工法,作設時に一定区間にわたって掘削した土を移動し,調整した土を転圧して路体を作設する工法を対象とした。現場密度試験と簡易貫入試験の結果から,調査路線には路体内部に十分な締固めがなされていない場合が多く,締固め度は大半が85%未満にとどまっていた。土構造によって路体を作設する場合には,...

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Veröffentlicht in:森林利用学会誌 2014/01/31, Vol.29(1), pp.5-12
Hauptverfasser: 後藤, 純一, 吉原, 収, 森, 大記, 鈴木, 保志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:高知県香美市内の6路線において24の測点を設け,簡易支持力測定器を用いたCBR値の推定,現場密度試験,簡易貫入試験を実施し,路面および盛土の強度を評価した。本研究では,トラック用もしくはフォワーダ用の2つのタイプの作業道を対象とした。作業道の作設方法を2つのタイプに分類し,各断面で切り盛りの均衡を保つ半切・半盛の工法,作設時に一定区間にわたって掘削した土を移動し,調整した土を転圧して路体を作設する工法を対象とした。現場密度試験と簡易貫入試験の結果から,調査路線には路体内部に十分な締固めがなされていない場合が多く,締固め度は大半が85%未満にとどまっていた。土構造によって路体を作設する場合には,粗粒分の混入によって土を調整することで,最大乾燥密度の改善や含水比の調整につながる。さらに,作設時に重機による土の移動が伴うことは,締固め度をより高めることにつながる。より堅固な作業道を作設するために,土質,含水比,締固め度をサンプル採取による試験を伴わないで工事現場で的確に見極めるための判定方法を開発することの必要性を指摘した。
ISSN:1342-3134
2189-6658
DOI:10.18945/jjfes.KJ00009297330