サラブレッド種雌馬における卵胞直径及び子宮内膜浮腫グレードがヒト絨毛性性腺刺激ホルモン投与による排卵効果に及ぼす影響
馬の臨床繁殖現場において経直腸超音波検査による卵胞直径及び子宮浮腫のグレード(グレード0~5)を交配タイミング決定の指針とし,交配6~24時間前にhCG製剤(3000IU)を投与した場合の排卵成績を調査した.調査対象馬はすべて少なくとも直径35mm以上の卵胞を一つ以上有し,子宮浮腫のグレードは1以上であった.調査頭数147頭中137頭(93.2%)でhCG製剤投与後48時間以内に排卵が確認された.卵胞直径の上昇及び子宮浮腫のグレード上昇に伴い排卵率の上昇が認められた.卵胞の直径が45mm以上でかつ子宮浮腫のグレードが4以上の34例ではhCG製剤投与後48時間以内に34例(100%)で排卵が確認...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 2014/03/20, Vol.67(3), pp.183-187 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 馬の臨床繁殖現場において経直腸超音波検査による卵胞直径及び子宮浮腫のグレード(グレード0~5)を交配タイミング決定の指針とし,交配6~24時間前にhCG製剤(3000IU)を投与した場合の排卵成績を調査した.調査対象馬はすべて少なくとも直径35mm以上の卵胞を一つ以上有し,子宮浮腫のグレードは1以上であった.調査頭数147頭中137頭(93.2%)でhCG製剤投与後48時間以内に排卵が確認された.卵胞直径の上昇及び子宮浮腫のグレード上昇に伴い排卵率の上昇が認められた.卵胞の直径が45mm以上でかつ子宮浮腫のグレードが4以上の34例ではhCG製剤投与後48時間以内に34例(100%)で排卵が確認された.本調査の結果,経直腸超音波検査により卵胞の直径,子宮の浮腫のグレードを把握し,hCG製剤を排卵促進剤として用いることは繁殖雌馬の交配管理において有用であることが示唆された. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma.67.183 |