魚介類加工食品に含まれるアレルギー物質 (えび・かに) の検出

捕食や混獲によると考えられる魚介類加工食品へのえび・かに混入の調査(2009~2012)を行った. アレルギー表示制度施行後の2010~2012年の煮干や佃煮などの小魚を含む加工食品の甲殻類タンパク質の検出率は63%であった. また, 甲殻類タンパク質が1μg/g以下であった加工食品の割合は, 注意喚起表記ありが36%, なしが58%となり, 約6割の表示が妥当であった. 一方, 甲殻類タンパク質量がアレルギー表示における基準値である10μg/gを超える加工食品の検出率は9%で, このうち約6割に注意喚起表記がなかった. えび・かにを含む加工食品のあきあみ検出用プライマーによる検出率は73%と...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2014-02, Vol.55 (1), p.41-55
Hauptverfasser: 渡邊裕子, 濟田清隆, 赤星千絵, 大澤伸彦, 橋口成喜, 宮澤眞紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:捕食や混獲によると考えられる魚介類加工食品へのえび・かに混入の調査(2009~2012)を行った. アレルギー表示制度施行後の2010~2012年の煮干や佃煮などの小魚を含む加工食品の甲殻類タンパク質の検出率は63%であった. また, 甲殻類タンパク質が1μg/g以下であった加工食品の割合は, 注意喚起表記ありが36%, なしが58%となり, 約6割の表示が妥当であった. 一方, 甲殻類タンパク質量がアレルギー表示における基準値である10μg/gを超える加工食品の検出率は9%で, このうち約6割に注意喚起表記がなかった. えび・かにを含む加工食品のあきあみ検出用プライマーによる検出率は73%と高く, えびPCR法ではあきあみも実施する必要があると考えられた. かにPCR法では共にしゃこDNAも8%検出され, かにの混入を確認できなかった.
ISSN:0015-6426