苗木の切り返し,副梢の摘心,培養土の違いおよびジベレリンペースト塗布処理がモモの樹体ジョイント仕立て用苗木の生育に及ぼす影響

モモの樹体ジョイント仕立てに用いる苗木の育成法について検討した.苗木の切り返しについて,切り返しの有無による育苗後の主幹長には有意差が認められなかった.しかし,樹体ジョイント仕立てに整枝する際に,主幹を棚面に水平に引き倒した時の屈曲部の枝折れを未然に防ぐには,地上100 cmの高さで苗木の切り返しを行うことが望ましいと考えられた.副梢の摘心について,2葉摘心は,5葉摘心と比較して主幹長が長くなることが明らかになった.培養土について,赤玉土は,真砂土を利用した場合より苗木の主幹長が長くなることから,赤玉土が適すると考えられた.ジベレリンペースト剤の塗付回数について,3回塗布した場合に最も主幹長が...

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Veröffentlicht in:Engeigaku kenkyuu 2013, Vol.12(4), pp.373-380
Hauptverfasser: 浜名, 洋司, 須川, 瞬, 平尾, 晃, 中元, 勝彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:モモの樹体ジョイント仕立てに用いる苗木の育成法について検討した.苗木の切り返しについて,切り返しの有無による育苗後の主幹長には有意差が認められなかった.しかし,樹体ジョイント仕立てに整枝する際に,主幹を棚面に水平に引き倒した時の屈曲部の枝折れを未然に防ぐには,地上100 cmの高さで苗木の切り返しを行うことが望ましいと考えられた.副梢の摘心について,2葉摘心は,5葉摘心と比較して主幹長が長くなることが明らかになった.培養土について,赤玉土は,真砂土を利用した場合より苗木の主幹長が長くなることから,赤玉土が適すると考えられた.ジベレリンペースト剤の塗付回数について,3回塗布した場合に最も主幹長が長くなったが,8月に最後の処理を行った3回塗布では,細根率が低く,翌年に結果枝となる枝および葉芽の着生間隔が長すぎた.このため,2回塗布が最適と判断された.
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.12.373