乳用牛に発生したClostridium perfringens A型菌による壊死性腸炎とその発生要因の考察
1983年7月から9月までに, 一酪農家の成牛7頭が急死し, そのうちの3頭について病性鑑定を実施した. 剖検所見は, 脾臓の割面泥状, 空腸に暗赤色・泥状内容物が, 病理組織所見は, 第四胃から大腸にわたる水腫性変化, 小腸の細胞浸潤等が認められた. 細菌検査では, 3頭の十二指腸, 空腸内容物から有毒株のC.perfringens A型菌が105~109/mlと分離され, 腸管内容物にも毒素が証明された. また, 飼料 (DCP給与率179.7%), 牛床の敷料, 同居牛の糞便からも本菌が分離された. 以上の成績から, 本症例は, C.Perfringens A型菌による壊死性腸炎と診断さ...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 1985/09/20, Vol.38(9), pp.587-590 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1983年7月から9月までに, 一酪農家の成牛7頭が急死し, そのうちの3頭について病性鑑定を実施した. 剖検所見は, 脾臓の割面泥状, 空腸に暗赤色・泥状内容物が, 病理組織所見は, 第四胃から大腸にわたる水腫性変化, 小腸の細胞浸潤等が認められた. 細菌検査では, 3頭の十二指腸, 空腸内容物から有毒株のC.perfringens A型菌が105~109/mlと分離され, 腸管内容物にも毒素が証明された. また, 飼料 (DCP給与率179.7%), 牛床の敷料, 同居牛の糞便からも本菌が分離された. 以上の成績から, 本症例は, C.Perfringens A型菌による壊死性腸炎と診断され, 異常な高蛋白飼料給与とその菌汚染が原因ではないかと考えられた. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.38.587 |