河川から灌漑する霞ヶ浦湖岸ハス田地帯からの流出負荷特性
茨城県はレンコンの出荷量が全国1位であり,レンコン作付面積の約90%が霞ヶ浦湖岸沿いの市町村に分布している.本研究では霞ヶ浦湖岸ハス田地帯で上流部の川尻川から堰上げによって取水し,田越し灌漑を実施している地区を対象に負荷量調査を実施した.そして,水収支や物質収支を求めることで,湖岸ハス田地帯からの負荷排出機構や原単位について検討した.その結果,地区排水の95%は霞ヶ浦や川尻川に流出しており,揚水による地区排水の再利用は5%程であった.また,耕作期間におけるCOD,T-N,T-Pの排出負荷量はすべての項目で代かき・植え付け期で最も大きくなった.本調査地区の差し引き排出負荷量はCODで45.59...
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Veröffentlicht in: | Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2013/08/25, Vol.81(4), pp.293-299 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 茨城県はレンコンの出荷量が全国1位であり,レンコン作付面積の約90%が霞ヶ浦湖岸沿いの市町村に分布している.本研究では霞ヶ浦湖岸ハス田地帯で上流部の川尻川から堰上げによって取水し,田越し灌漑を実施している地区を対象に負荷量調査を実施した.そして,水収支や物質収支を求めることで,湖岸ハス田地帯からの負荷排出機構や原単位について検討した.その結果,地区排水の95%は霞ヶ浦や川尻川に流出しており,揚水による地区排水の再利用は5%程であった.また,耕作期間におけるCOD,T-N,T-Pの排出負荷量はすべての項目で代かき・植え付け期で最も大きくなった.本調査地区の差し引き排出負荷量はCODで45.59 kg・km-2・d-1,T-Nで2.97 kg・km-2・d-1,T-Pで2.22 kg・km-2・d-1となった.代かき・植え付け期に灌漑方法を改善することで負荷を効果的に削減できると考えられた. |
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ISSN: | 1882-2789 1884-7242 |
DOI: | 10.11408/jsidre.81.293 |