神奈川県におけるニホンジカの分布

1993年から1996年にかけて実施された丹沢大山自然環境総合調査後の神奈川県内のニホンジカの分布状況を把握するため、ニホンジカの目撃情報及び捕獲に関する情報を収集・整理するとともに、2008年度から2011年度に糞塊密度調査を実施し、分布について考察を行った。目撃情報の収集は、関係機関等へ目撃情報の提供および登山者等からの目撃情報収集を依頼して行った。捕獲については、神奈川県で集計している狩猟及び有害鳥獣捕獲の情報を整理した。糞塊密度調査は、鳥獣保護区等位置図のメッシュを基準とし、シカの分布する丹沢山地とその周辺部45メッシュについて、主要な尾根を踏査して行った。目撃情報、捕獲に関する情報、...

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Veröffentlicht in:神奈川県自然環境保全センター報告 = Bulletin of the Kanagawa Prefecture Natural Environment Conservation Center 2013-03 (11), p.21-26
Hauptverfasser: 永田, 幸志, 藤森, 博英, 池谷, 智志, 末次, 加代子, 小林, 俊元, 栗林, 弘樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1993年から1996年にかけて実施された丹沢大山自然環境総合調査後の神奈川県内のニホンジカの分布状況を把握するため、ニホンジカの目撃情報及び捕獲に関する情報を収集・整理するとともに、2008年度から2011年度に糞塊密度調査を実施し、分布について考察を行った。目撃情報の収集は、関係機関等へ目撃情報の提供および登山者等からの目撃情報収集を依頼して行った。捕獲については、神奈川県で集計している狩猟及び有害鳥獣捕獲の情報を整理した。糞塊密度調査は、鳥獣保護区等位置図のメッシュを基準とし、シカの分布する丹沢山地とその周辺部45メッシュについて、主要な尾根を踏査して行った。目撃情報、捕獲に関する情報、糞塊密度調査結果から、ニホンジカは丹沢山地を中心に分布しているが、丹沢山地以外の箱根山地、大磯丘陵、道志川以北の山地でも、密度は低いながら分布しており、近年定着が進んでいると考えられた。
ISSN:1349-2500