マアジ筋肉からのATP関連化合物の簡易抽出法の検討

ATPセンサーを用いて現場で即時に測定を行うためのATP関連化合物簡易抽出法の開発を目的とし,マアジを用い,使用する筋肉の部位,試料のホモジナイズ方法,抽出溶媒の検討を行った。使用する筋肉の部位により抽出したATP関連化合物の組成には有意な差は無かった。また,筋肉片を5mm角程度に細切した後,10mlの溶媒中で20秒程度振盪するだけで,センサーの検出閾値以上(>10μM)のATPが抽出できた。溶媒として1%過塩素酸を用いることで,ATPが分解されることなく抽出されることが分かった。以上のことから,1%過塩素酸による振盪法がATPを簡易的に抽出できる方法として有効であった。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:水産技術 = Journal of fisheries technology 2013-02, Vol.5 (2), p.135-139
Hauptverfasser: 可児, 祥子, 坂口, 明美, 村田, 裕子, 村田, 昌一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ATPセンサーを用いて現場で即時に測定を行うためのATP関連化合物簡易抽出法の開発を目的とし,マアジを用い,使用する筋肉の部位,試料のホモジナイズ方法,抽出溶媒の検討を行った。使用する筋肉の部位により抽出したATP関連化合物の組成には有意な差は無かった。また,筋肉片を5mm角程度に細切した後,10mlの溶媒中で20秒程度振盪するだけで,センサーの検出閾値以上(>10μM)のATPが抽出できた。溶媒として1%過塩素酸を用いることで,ATPが分解されることなく抽出されることが分かった。以上のことから,1%過塩素酸による振盪法がATPを簡易的に抽出できる方法として有効であった。
ISSN:1883-2253