分布型流出モデルを用いたヒノキ人工林流域における地表流の発生と降雨流出解析
40年生ヒノキ人工林に覆われた0.3 haの小流域 (ヒノキ植栽密度4,500本/ha) を対象とし, 分布型流出モデルを用いたホートン地表流の発生と降雨流出解析を行った. 分布型流出モデルの基礎となる流域地形の解析を行うために, 従来のグリッドによる分割ではなく, 等高線による地形分割 (TOPOTUBE) を用いた. 振動ノズル型散水試験器を用いた計測から植生被覆量と浸透能の関係が得られ, 植生被覆量分布から流域の浸透能分布を推定し, モデルパラメータとした. 浸透能の不均質性を考慮し, ホートン地表流の発生の空間的不均質性をモデル上に再現でき, 流域全体に均質な浸透能を与えた場合と比べて...
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Veröffentlicht in: | Nihon Shinrin Gakkaishi 2013/02/01, Vol.95(1), pp.23-31 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 40年生ヒノキ人工林に覆われた0.3 haの小流域 (ヒノキ植栽密度4,500本/ha) を対象とし, 分布型流出モデルを用いたホートン地表流の発生と降雨流出解析を行った. 分布型流出モデルの基礎となる流域地形の解析を行うために, 従来のグリッドによる分割ではなく, 等高線による地形分割 (TOPOTUBE) を用いた. 振動ノズル型散水試験器を用いた計測から植生被覆量と浸透能の関係が得られ, 植生被覆量分布から流域の浸透能分布を推定し, モデルパラメータとした. 浸透能の不均質性を考慮し, ホートン地表流の発生の空間的不均質性をモデル上に再現でき, 流域全体に均質な浸透能を与えた場合と比べてプロットの地表流量の計算値は実測値に近い値となった. 森林流域における流出解析を行うためには, 土壌特性の不均質性や空間分布を考慮したモデル化を行う重要性が示唆された. |
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ISSN: | 1349-8509 1882-398X |
DOI: | 10.4005/jjfs.95.23 |