液状キトサン製剤の子宮内注入が無発情牛の発情・排卵同期化後の受胎率に及ぼす影響

繁殖供用時期に明瞭な発情兆候が観察されなかったホルスタイン種経産牛に対し,液状キトサン製剤200mg/50mlを子宮内に注入した後にCIDR-synch変法で定時人工授精を行った群(キトサンCIDR群,n=106)と無注入で定時人工授精を行った群(CIDR群,n=101)の受胎率を比較した.キトサンCIDR群の受胎率は59.4%であり,対照群の44.6%と比べて有意に高かった(P<0.05).以上のことから無発情のホルスタイン経産牛に対する発情・排卵同期化の前の液状キトサン製剤の子宮内注入は,受胎率の向上に有効であることが示唆された....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2013/06/20, Vol.66(6), pp.385-389
Hauptverfasser: 小比類巻, 正幸, 向井, 真知子, 大塚, 浩通, 三浦, 弘, 川村, 清市
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:繁殖供用時期に明瞭な発情兆候が観察されなかったホルスタイン種経産牛に対し,液状キトサン製剤200mg/50mlを子宮内に注入した後にCIDR-synch変法で定時人工授精を行った群(キトサンCIDR群,n=106)と無注入で定時人工授精を行った群(CIDR群,n=101)の受胎率を比較した.キトサンCIDR群の受胎率は59.4%であり,対照群の44.6%と比べて有意に高かった(P<0.05).以上のことから無発情のホルスタイン経産牛に対する発情・排卵同期化の前の液状キトサン製剤の子宮内注入は,受胎率の向上に有効であることが示唆された.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.66.385