煎りゴマ添加醸造酢の開発とその品質特性
本研究では,脱脂ゴマ粉末を用いて,新しいタイプの食酢であるゴマ米酢を開発し,その食酢の品質特性について検討した。 各種煎りゴマを用いた発酵試験では,脱脂黒ゴマ粉末を用いたゴマ米酢が最も酸の立ち上がりが良く,良質な酢であった。 脱脂黒ゴマ粉末を用いて実生産規模でゴマ米酢を製造した。ゴマ米酢の品質を分析したところ,ゴマ米酢には遊離アミノ酸が多く含まれており,そのうち必須アミノ酸は22.5%であった。特にグルタミン酸とアラニンが多く含まれていた。有機酸の割合は,酢酸が94.7%で,その他の有機酸は,α-ケトグルタル酸,乳酸,ピログルタミン酸の順に多く含まれていた。 リグナンの分析から,ゴマ米酢にはゴ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Nippon Jōzō Kyōkaishi 2013, Vol.108(5), pp.361-367 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 本研究では,脱脂ゴマ粉末を用いて,新しいタイプの食酢であるゴマ米酢を開発し,その食酢の品質特性について検討した。 各種煎りゴマを用いた発酵試験では,脱脂黒ゴマ粉末を用いたゴマ米酢が最も酸の立ち上がりが良く,良質な酢であった。 脱脂黒ゴマ粉末を用いて実生産規模でゴマ米酢を製造した。ゴマ米酢の品質を分析したところ,ゴマ米酢には遊離アミノ酸が多く含まれており,そのうち必須アミノ酸は22.5%であった。特にグルタミン酸とアラニンが多く含まれていた。有機酸の割合は,酢酸が94.7%で,その他の有機酸は,α-ケトグルタル酸,乳酸,ピログルタミン酸の順に多く含まれていた。 リグナンの分析から,ゴマ米酢にはゴマ由来のリグナン配糖体STG,SDG2,SMGが含まれており,機能性ゴマリグナン含有酢として期待できる可能性がある。 |
---|---|
ISSN: | 0914-7314 2186-4012 |
DOI: | 10.6013/jbrewsocjapan.108.361 |