アサリの非対称殻模様出現頻度における地域差

アサリ殻模様の非対称性は優性遺伝形質である。非対称型(A)頻度は北海道と関東周辺で高く(14.5~28.1%),東北,浜名湖以西,中国で低かった(0~9.9%)。千葉県盤州では A 型頻度が低いと考えられる地域のアサリが 2007 年まで放流されてきた。盤洲の 2005 年度標本では殻長 20 mm 未満で A 型が 22%,25 mm 以上で 0% であり大型グループで放流個体が多いことが示されたが,2011 年以降の標本ではサイズによらず A 型が 17.2~20.3% 見られ,放流個体による遺伝的攪乱が限定的であることが示された。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2013, Vol.79(2), pp.190-197
Hauptverfasser: 張, 成年, 山本, 敏博, 渡辺, 一俊, 藤浪, 祐一郎, 兼松, 正衛, 長谷川, 夏樹, 岡村, 寛, 水田, 浩治, 宮脇, 大, 秦, 安史, 櫻井, 泉, 生嶋, 登, 北田, 修一, 谷本, 尚史, 羽生, 和弘, 小林, 豊, 鳥羽, 光晴
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:アサリ殻模様の非対称性は優性遺伝形質である。非対称型(A)頻度は北海道と関東周辺で高く(14.5~28.1%),東北,浜名湖以西,中国で低かった(0~9.9%)。千葉県盤州では A 型頻度が低いと考えられる地域のアサリが 2007 年まで放流されてきた。盤洲の 2005 年度標本では殻長 20 mm 未満で A 型が 22%,25 mm 以上で 0% であり大型グループで放流個体が多いことが示されたが,2011 年以降の標本ではサイズによらず A 型が 17.2~20.3% 見られ,放流個体による遺伝的攪乱が限定的であることが示された。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.79.190