水田圃場において畝立て播種法および肥効調節型肥料を用いて栽培されたサイレージ用トウモロコシ(Zea mays L.)2品種の乾物収量

サイレージ用トウモロコシの湿害軽減技術として,耐湿性品種の利用,畝立て播種および肥効調節型肥料の効果を検討する2つの現地試験(試験1および試験2)を行った。既報において幼苗期の耐湿性が強と評価されたセシリア,および弱と評価された31N27を供試し,播種法および肥料の3要因を組み合わせた8処理について乾物収量を比較した。試験1では湿害を発生させるため播種後10週目から約2週間に渡り,給水路からの入水による過湿処理を行った。試験1では,畝立て播種および肥効調節型肥料はトウモロコシの乾物収量を有意に増加させた。試験2では,反復間の乾物収量の変動が大きく,各要因の増収効果が統計的に有意とならなかったも...

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Veröffentlicht in:Nippon Sōchi Gakkaishi 2013/04/15, Vol.59(1), pp.1-7
Hauptverfasser: 住田, 憲俊, 森田, 聡一郎, 伊吹, 俊彦, 井上, 秀彦, 佐藤, 節郎, 菅野, 勉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:サイレージ用トウモロコシの湿害軽減技術として,耐湿性品種の利用,畝立て播種および肥効調節型肥料の効果を検討する2つの現地試験(試験1および試験2)を行った。既報において幼苗期の耐湿性が強と評価されたセシリア,および弱と評価された31N27を供試し,播種法および肥料の3要因を組み合わせた8処理について乾物収量を比較した。試験1では湿害を発生させるため播種後10週目から約2週間に渡り,給水路からの入水による過湿処理を行った。試験1では,畝立て播種および肥効調節型肥料はトウモロコシの乾物収量を有意に増加させた。試験2では,反復間の乾物収量の変動が大きく,各要因の増収効果が統計的に有意とならなかったものの,畝立て播種,肥効調節型肥料ともにトウモロコシの乾物収量を増加させた。品種ごとの乾物収量は,試験1では31N27の乾物収量がセシリアよりも高かったが,試験2ではセシリアの乾物収量は31N27を上回り,幼苗検定での耐湿性評価結果と一致した。
ISSN:0447-5933
2188-6555
DOI:10.14941/grass.59.1