部分肺静脈還流異常の犬の1例

右房及び右室拡大の精査を目的に,3歳のミニチュア・シュナウザー,雌が来院した.心エコー図検査において右室拡大を起こしうる三尖弁閉鎖不全症,心房中隔欠損症あるいは肺高血圧症は認められず,右房背側に異常な血流信号が認められたものの確定診断には至らなかった.さらなる精査のためにCT造影検査及び心臓カテーテル検査を行った.心臓カテーテル検査において右房における酸素飽和度のステップアップが認められた.CT造影検査において右前葉からの肺静脈の右房への連結が認められた.これらより,本症例を部分肺静脈還流異常と診断した....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2013/02/20, Vol.66(2), pp.121-125
Hauptverfasser: 井口, 雅之, 藤井, 洋子, 茅沼, 秀樹, 金井, 詠一, 三品, 美夏, 高野, 裕史, 砂原, 央, 青木, 卓磨
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:右房及び右室拡大の精査を目的に,3歳のミニチュア・シュナウザー,雌が来院した.心エコー図検査において右室拡大を起こしうる三尖弁閉鎖不全症,心房中隔欠損症あるいは肺高血圧症は認められず,右房背側に異常な血流信号が認められたものの確定診断には至らなかった.さらなる精査のためにCT造影検査及び心臓カテーテル検査を行った.心臓カテーテル検査において右房における酸素飽和度のステップアップが認められた.CT造影検査において右前葉からの肺静脈の右房への連結が認められた.これらより,本症例を部分肺静脈還流異常と診断した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.66.121