三面川におけるサクラマス親魚の捕獲及び遡上について
三面川におけるサクラマス種卵の安定確保を目的に、居繰網及び刺網で春季に捕獲した親魚を、終期まで蓄養して採卵を行うとともに、捕獲状況から適正漁法・時期並びに遡上速度等を調べた。1. 1995~1997年の居繰網捕獲魚の初回採卵時までの生残率は、36.4、83.3、39.0%であった。2. 1998~1999年の刺網捕獲魚の初回採卵時までの生残率は、全て100%であった。3. 三面川の場合、下野堰堤下流域における刺網漁法が魚体の活力面から有効と考えられた。4. 下野堰堤直下流域における親魚の量的確保には、4月下旬~5月中旬が適漁期として考えられた。5. 採卵した卵の平均発眼率は92.4%で、長期の...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 新潟県内水面水産試験場調査研究報告 2002 (26), p.5-14 |
---|---|
Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 三面川におけるサクラマス種卵の安定確保を目的に、居繰網及び刺網で春季に捕獲した親魚を、終期まで蓄養して採卵を行うとともに、捕獲状況から適正漁法・時期並びに遡上速度等を調べた。1. 1995~1997年の居繰網捕獲魚の初回採卵時までの生残率は、36.4、83.3、39.0%であった。2. 1998~1999年の刺網捕獲魚の初回採卵時までの生残率は、全て100%であった。3. 三面川の場合、下野堰堤下流域における刺網漁法が魚体の活力面から有効と考えられた。4. 下野堰堤直下流域における親魚の量的確保には、4月下旬~5月中旬が適漁期として考えられた。5. 採卵した卵の平均発眼率は92.4%で、長期の蓄養による影響はないものと考えられた。6. 1995~1999年における三面川の高根川合流点より上流における三面川本流と高根川のサクラマスの平均遡上割合は約3:1と推定された。7. 三面川でのサクラマスの遡上速度は0.37km/日と推定された。 |
---|---|
ISSN: | 0386-1643 |