異なる餌料で養殖したアワビ F1 交雑種の肉質の比較

コンブ,塩蔵ワカメ,配合飼料をそれぞれ単独に給餌して養殖したアワビ筋肉の肉質を,物理・化学分析,官能検査により評価した。遊離アミノ酸総量に差は認められなかったが,コンブ区でグリシン含量が多い傾向にあり,疎水性アミノ酸が少なかった。破断強度はワカメ区が弱い傾向にあった。官能検査の結果,甘味は,コンブ区が好ましく,遊離アミノ酸組成の影響があると考えられた。歯ごたえは,ワカメ区が好ましい傾向にあり,破断強度の弱さの傾向に一致した。これらの結果は,養殖アワビの肉質が餌により影響を受けることを示唆した。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2012, Vol.78(5), pp.945-950
Hauptverfasser: 原田, 恭行, 熊谷, 敬之, 小善, 圭一, 横井, 健二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:コンブ,塩蔵ワカメ,配合飼料をそれぞれ単独に給餌して養殖したアワビ筋肉の肉質を,物理・化学分析,官能検査により評価した。遊離アミノ酸総量に差は認められなかったが,コンブ区でグリシン含量が多い傾向にあり,疎水性アミノ酸が少なかった。破断強度はワカメ区が弱い傾向にあった。官能検査の結果,甘味は,コンブ区が好ましく,遊離アミノ酸組成の影響があると考えられた。歯ごたえは,ワカメ区が好ましい傾向にあり,破断強度の弱さの傾向に一致した。これらの結果は,養殖アワビの肉質が餌により影響を受けることを示唆した。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.78.945