太平洋側ブナ個体群の更新に与える冬季気温およびシカの影響
日本海側に比べて寡雪のため更新が不順とされる太平洋側のブナでも, 積雪が残る寒い地域であり, シカの影響が弱ければブナの更新は比較的順調と考えられる。そこで本研究は, 太平洋側におけるブナの更新を左右する要因の解明を目的とした。全国の太平洋側ブナ個体群における1 ha以上の面積での毎木調査データ (25箇所) を用いて, GLMMの総当り法を用いて最適モデルを選出した。解析の結果, 太平洋側のブナ幼木 (DBH30 cm) 密度, シカ頭数密度では有意な相関はなかった。本研究から太平洋側ブナ個体群の更新は, 冬期の気温が低い場所で順調であるが, シカによってこの関係が一部で乱されていることが解...
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Veröffentlicht in: | Nihon Shinrin Gakkaishi 2012/04/01, Vol.94(2), pp.68-73 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 日本海側に比べて寡雪のため更新が不順とされる太平洋側のブナでも, 積雪が残る寒い地域であり, シカの影響が弱ければブナの更新は比較的順調と考えられる。そこで本研究は, 太平洋側におけるブナの更新を左右する要因の解明を目的とした。全国の太平洋側ブナ個体群における1 ha以上の面積での毎木調査データ (25箇所) を用いて, GLMMの総当り法を用いて最適モデルを選出した。解析の結果, 太平洋側のブナ幼木 (DBH30 cm) 密度, シカ頭数密度では有意な相関はなかった。本研究から太平洋側ブナ個体群の更新は, 冬期の気温が低い場所で順調であるが, シカによってこの関係が一部で乱されていることが解明された。 |
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ISSN: | 1349-8509 1882-398X |
DOI: | 10.4005/jjfs.94.68 |