牛ウイルス性下痢ウイルスの国内分布および牛ウイルス性下痢・粘膜病の迅速診断に関する研究

本研究では,国内における牛ウイルス性下痢ウイルス(BVDV)分離株の収集および亜型分布の解析を行うと共に,牛ウイルス性下痢・粘膜病の迅速診断法の開発を目指して抗BVDV抗体の作出を行った。収集した分離株の解析では,非細胞病原性株が大部分であること,国内における発生は1a,1b,1cおよび2aの4亜型でほぼ100%を占めることが明らかとなった。一方,本研究で作出した抗体は抗原との結合力が不十分であり,診断系の開発には至らなかった。今後も国内分離株の収集と解析を継続すると共に,解析結果を活用して有用な診断系の開発を目指す。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:動物衛生研究所研究報告 2012-03 (118), p.19-22
Hauptverfasser: 亀山, 健一郎, 小西, 美佐子, 播谷, 亮, 木村, 久美子, 坪井, 孝益, 村上, 賢二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,国内における牛ウイルス性下痢ウイルス(BVDV)分離株の収集および亜型分布の解析を行うと共に,牛ウイルス性下痢・粘膜病の迅速診断法の開発を目指して抗BVDV抗体の作出を行った。収集した分離株の解析では,非細胞病原性株が大部分であること,国内における発生は1a,1b,1cおよび2aの4亜型でほぼ100%を占めることが明らかとなった。一方,本研究で作出した抗体は抗原との結合力が不十分であり,診断系の開発には至らなかった。今後も国内分離株の収集と解析を継続すると共に,解析結果を活用して有用な診断系の開発を目指す。
ISSN:1347-2542
DOI:10.24514/00002191