グルタルアルデヒドを主成分とする消毒薬の鳥インフルエンザウイルスに対する不活化効果

グルタルアルデヒドを主成分とする消毒薬の鳥インフルエンザウイルスに対する不活化効果を調べた.その結果,グルタルアルデヒドを主成分とする消毒薬は有機物が混入しても高い消毒効果が認められた.しかし,低温下ではその効果は低下した.またウイルスの不活化には,塩化ジデシルジメチルアンモニウムを主成分とする陽イオン系界面活性剤に比べ,作用時間をより長く必要とすることがわかった.以上の結果は,グルタルアルデヒドを主成分とする消毒薬を鳥インフルエンザウイルスに対して用いる場合には,有機物の有無に関わらずその効果が期待できるが,反応温度や反応時間を十分に考慮する必要があることを示している....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2012/04/20, Vol.65(4), pp.303-305
Hauptverfasser: 迫田, 義博, 遠藤, 真由美, 佐藤, 由佳, 岡松, 正敏, 喜田, 宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:グルタルアルデヒドを主成分とする消毒薬の鳥インフルエンザウイルスに対する不活化効果を調べた.その結果,グルタルアルデヒドを主成分とする消毒薬は有機物が混入しても高い消毒効果が認められた.しかし,低温下ではその効果は低下した.またウイルスの不活化には,塩化ジデシルジメチルアンモニウムを主成分とする陽イオン系界面活性剤に比べ,作用時間をより長く必要とすることがわかった.以上の結果は,グルタルアルデヒドを主成分とする消毒薬を鳥インフルエンザウイルスに対して用いる場合には,有機物の有無に関わらずその効果が期待できるが,反応温度や反応時間を十分に考慮する必要があることを示している.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.65.303