水溶性プルランフィルムを用いてガラス化保存したブタ体内生産胚のストロー内一段階希釈法の検討
本試験では、プルランフィルム上でガラス化保存したブタ胚を非外科的に移植する方法として、希釈液を満たしたストロー内に投入して希釈する方法(試験1)と、ストロー内に希釈液とともに封入してガラス化保存した胚を、加温時にストロー内で一段階希釈する方法(試験2)を検討した。試験1は、過剰排卵処理後、外科的に回収した胚を水溶性プルランフィルム上で超急速ガラス化保存し、希釈液(0.3Mスクロース、20%牛胎子血清添加PBS)を0.5mlストローに封入後40℃に暖めたウォーターバス内に置き、その中に液体窒素から取り出したプルランフィルムを速やかに挿入して行った。試験2は、ストロー内に胚と希釈液を封入して液体窒...
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Veröffentlicht in: | 神奈川県農業技術センター畜産技術所研究報告 = Bulletin of Livestock Industry Technology Station, Kanagawa Agricultural Technology Center Kanagawa Agricultural Technology Center, 2012-03 (1), p.7-14 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本試験では、プルランフィルム上でガラス化保存したブタ胚を非外科的に移植する方法として、希釈液を満たしたストロー内に投入して希釈する方法(試験1)と、ストロー内に希釈液とともに封入してガラス化保存した胚を、加温時にストロー内で一段階希釈する方法(試験2)を検討した。試験1は、過剰排卵処理後、外科的に回収した胚を水溶性プルランフィルム上で超急速ガラス化保存し、希釈液(0.3Mスクロース、20%牛胎子血清添加PBS)を0.5mlストローに封入後40℃に暖めたウォーターバス内に置き、その中に液体窒素から取り出したプルランフィルムを速やかに挿入して行った。試験2は、ストロー内に胚と希釈液を封入して液体窒素に投入してガラス化保存し、加温はストローを40℃に暖めたウォーターバス内に投入し、綿栓部を押出棒で押すことでプルランフィルムを希釈液に浸漬した。試験1では、回収率95.2%(20個/21個)、回収胚に対する生存率70.0%、透明帯脱出率40.0%であり、試験2では、回収率76.5%(26個/34個)、回収胚に対する生存率69.2%、透明帯脱出率23。1%であった。これらのことから、水溶性プルランフィルムを用いてガラス化保存したブタ胚をストロー内で希釈して生存胚が得られることが明らかとなった。 |
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ISSN: | 2186-2133 |