CO2ヒートポンプによる生乳冷却システムのエネルギー削減

自然冷媒であるCO2をヒートポンプに使用したアイスビルダによる生乳用のプレクーリングシステムを開発し,エネルギー収支,熱効率等を明らかにするため実証試験を行った。開発したシステムは,アイスビルダで氷生成すると同時に廃熱を回収して約85℃の温水を生成できる。温水はミルクラインやバルククーラなどの洗浄に利用できる。栃木県の酪農家2軒に開発システムを導入したところ,熱交換率は約45~79%であり,導入前と比較して年間当たり,エネルギー消費量としては約34~49%,ランニングコストとしては約19~39%,金額では約9~14万円,CO2排出量としては約21~40%の削減効果があることが明らかとなった。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:農業施設 2012-03, Vol.42 (4), p.24-33
Hauptverfasser: 石田, 三佳, 中久保, 亮, 大竹, 雅久, 藤井, 敏造, 向山, 洋, 野中, 和久, 池口, 厚男, 長谷川, 三喜
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:自然冷媒であるCO2をヒートポンプに使用したアイスビルダによる生乳用のプレクーリングシステムを開発し,エネルギー収支,熱効率等を明らかにするため実証試験を行った。開発したシステムは,アイスビルダで氷生成すると同時に廃熱を回収して約85℃の温水を生成できる。温水はミルクラインやバルククーラなどの洗浄に利用できる。栃木県の酪農家2軒に開発システムを導入したところ,熱交換率は約45~79%であり,導入前と比較して年間当たり,エネルギー消費量としては約34~49%,ランニングコストとしては約19~39%,金額では約9~14万円,CO2排出量としては約21~40%の削減効果があることが明らかとなった。
ISSN:0388-8517