乾物重を生育指標とした莢数確保によるダイズの多収栽培法

1. 条間60~80cmの間で、栽植密度14~18.5本/m2の範囲では、栽植密度を高くするほど、生育初期の面積当たり地上部乾物重が大きくなり、m2当たり稔実莢数や精子実重が増加する傾向がみられた。2. 基肥窒素量は0.3kg/aに比べ、0.6kg/a、1.0kg/aの方がm2当たり稔実莢数、精子実重が増加する傾向がみられた。3. 子実重と稔実莢数との間に高い正の相関が認められ、400g/m2の子実重を得るには、750莢/m2程度の稔実莢数が必要であった。この稔実莢数を得るためには、播種1ケ月後に50g/m2程度、開花期に200g/m2程度の地上部乾物重を確保する必要があった。4. 地上部乾物...

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Veröffentlicht in:富山県農林水産総合技術センター農業研究所研究報告 2012-03 (3), p.9-14
Hauptverfasser: 南山, 恵, 杉森, 史郎, 中村, 一要, 川口, 祐男, 齋藤, 綾乃, 松島, 知昭, 守田, 和弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. 条間60~80cmの間で、栽植密度14~18.5本/m2の範囲では、栽植密度を高くするほど、生育初期の面積当たり地上部乾物重が大きくなり、m2当たり稔実莢数や精子実重が増加する傾向がみられた。2. 基肥窒素量は0.3kg/aに比べ、0.6kg/a、1.0kg/aの方がm2当たり稔実莢数、精子実重が増加する傾向がみられた。3. 子実重と稔実莢数との間に高い正の相関が認められ、400g/m2の子実重を得るには、750莢/m2程度の稔実莢数が必要であった。この稔実莢数を得るためには、播種1ケ月後に50g/m2程度、開花期に200g/m2程度の地上部乾物重を確保する必要があった。4. 地上部乾物重は主茎長と1次分枝数および栽植密度により推定が可能であった。
ISSN:1883-8227