食品の連続式蒸気殺菌技術に関する研究と開発

食品の製造者にとって,品質の向上と安定化,新製品開発のために殺菌は重要な工程である.その殺菌工程では次々と新しい課題が生じるため,常に課題解決に向かって取り組んでいる. ここでは,連続式蒸気殺菌技術において,スチームインジェクション法の殺菌効果を算出するのに必要な殺菌時間を求めるために混合長さの測定方法の開発とCED解析を実施し実用機への応用を行った.また,インフュージョン式とプレート式の場合で同等の殺菌効果を得るための殺菌条件の決定法を提案した.さらに,チーズのような付着性,固化性のある高粘度製品にも取り組んだ.蒸気直接加熱を用いた溶融時のインラインでの粘度測定を実施し,チーズ物性の安定化に...

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Veröffentlicht in:Japan Journal of Food Engineering 2011/12/15, Vol.12(4), pp.117-122
Hauptverfasser: 設楽, 英夫, 尾辻, 淳一, 川田, 次郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:食品の製造者にとって,品質の向上と安定化,新製品開発のために殺菌は重要な工程である.その殺菌工程では次々と新しい課題が生じるため,常に課題解決に向かって取り組んでいる. ここでは,連続式蒸気殺菌技術において,スチームインジェクション法の殺菌効果を算出するのに必要な殺菌時間を求めるために混合長さの測定方法の開発とCED解析を実施し実用機への応用を行った.また,インフュージョン式とプレート式の場合で同等の殺菌効果を得るための殺菌条件の決定法を提案した.さらに,チーズのような付着性,固化性のある高粘度製品にも取り組んだ.蒸気直接加熱を用いた溶融時のインラインでの粘度測定を実施し,チーズ物性の安定化についてシステム開発を実施した. このように,製造者という業務上の必要に迫られて実施した殺菌技術の研究を通して,蒸気直接加熱方式で装置や方法の改善,開発を進め,各食品に適合するようにシステムを構築した.
ISSN:1345-7942
1884-5924
DOI:10.11301/jsfe.12.117