ウシ体外成熟におけるFSHとEGF,およびジブチリルcAMP添加が,顕微授精後の精子星状体形成と胚盤胞への発生に及ぼす影響

ウシの顕微授精(ICSI)は子ウシ生産に有用な技術である。通常,体外成熟卵子がウシICSIでは用いられるが,体外成熟卵子の発生能は体内成熟卵子よりも低い。本研究の目的は,体外成熟培地へのジブチリルcAMP(dbcAMP)が核成熟,ICSI後の精子星状体形成,胚盤胞への発生に及ぼす影響を明らかにすることである。ウシ卵丘細胞-卵子複合体は,TCM199に1IU/ml FSHと50ng/ml EGF,また100μM dbcAMPを添加した4区(無添加,dbcAMP,FSH/EGF,FSM/EGF/dbcAMP)で体外成熟させた。体外成熟21時間でのMII期卵子の割合は,4区間で有意な差はなかった(6...

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Veröffentlicht in:Journal of mammalian ova research 2011-10, Vol.28 (3), p.131-138
Hauptverfasser: 可兒, 知加子, 桑波田, 暁子, 越知, 正憲, 堀内, 俊孝
Format: Artikel
Sprache:eng
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ウシの顕微授精(ICSI)は子ウシ生産に有用な技術である。通常,体外成熟卵子がウシICSIでは用いられるが,体外成熟卵子の発生能は体内成熟卵子よりも低い。本研究の目的は,体外成熟培地へのジブチリルcAMP(dbcAMP)が核成熟,ICSI後の精子星状体形成,胚盤胞への発生に及ぼす影響を明らかにすることである。ウシ卵丘細胞-卵子複合体は,TCM199に1IU/ml FSHと50ng/ml EGF,また100μM dbcAMPを添加した4区(無添加,dbcAMP,FSH/EGF,FSM/EGF/dbcAMP)で体外成熟させた。体外成熟21時間でのMII期卵子の割合は,4区間で有意な差はなかった(66.7-73.9%)。FSH/EGFとFSH/EGF/dbcAMP区の精子星状体形成率(各87.1%と85.7%)は他区と比べ有意に高く,FSH/EGF/dbcAMP区の精子星状体のサイズ(直径:81.6±2.7μm)は他区と比べ有意に大きかった(P
ISSN:1341-7738