用排水路の維持管理における活動組織構成員の労力負担意欲への影響要因: 山形県三郷堰地区を事例として

近年,農地や農業用水といった資源の良好な保全等を図る地域ぐるみでの共同活動を行う組織に対して,国による支援が行われている.そのような組織が,共同活動の一環として用排水路の維持管理を持続的に行うためには,構成員の労力負担意欲を高める働きかけが重要である.そこで本報では,用排水路の維持管理における構成員の労力負担意欲と,それへの影響要因との関係を事例地区での質問紙調査データを使って分析し,意欲を高める方法について検討した.その結果,事例地区では,労力負担意欲には維持管理に対する必要性意識が,必要性意識には地域用水機能の認知度が,それぞれ最も大きな影響を与えること,また地域用水機能の認知度を高めよう...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2011/12/25, Vol.79(6), pp.431-439
Hauptverfasser: 鬼丸, 竜治, 吉村, 亜希子, 島, 武男, 石田, 憲治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年,農地や農業用水といった資源の良好な保全等を図る地域ぐるみでの共同活動を行う組織に対して,国による支援が行われている.そのような組織が,共同活動の一環として用排水路の維持管理を持続的に行うためには,構成員の労力負担意欲を高める働きかけが重要である.そこで本報では,用排水路の維持管理における構成員の労力負担意欲と,それへの影響要因との関係を事例地区での質問紙調査データを使って分析し,意欲を高める方法について検討した.その結果,事例地区では,労力負担意欲には維持管理に対する必要性意識が,必要性意識には地域用水機能の認知度が,それぞれ最も大きな影響を与えること,また地域用水機能の認知度を高めようとする場合,「地域用水機能を発揮させるために必要な維持管理である」という側面を強調して働きかけることが効果的であると考えられることを示した.
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.79.431