Alfieri repair (edge-to-edge repair) による僧帽弁閉鎖不全症の外科的整復法
僧帽弁閉鎖不全症は老齢の小型犬に多く認められる心疾患である。現在,獣医学領域において僧帽弁閉鎖不全症に対する治療は内科療法が一般的である。しかし,内科療法では治療が困難な症例も多く経験している。近年,小型犬に対する心臓外科の知識と技術の発達に伴い,僧帽弁閉鎖不全症に対して体外循環下における僧帽弁形成術を実施するケースも多くなってきている。犬の僧帽弁形成術としては,弁輪縫縮と腱索再建を実施して行うことが一般的である。人医学領域においては1983年にA. Carpentierによって弁形成術の概念が形づけられて以来さまざまな手技が考案され,僧帽弁形成術は有用であるとされ現在でも主要な治療法となって...
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Veröffentlicht in: | Dōbutsu no junkanki 2012, Vol.45(2), pp.45-49 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 僧帽弁閉鎖不全症は老齢の小型犬に多く認められる心疾患である。現在,獣医学領域において僧帽弁閉鎖不全症に対する治療は内科療法が一般的である。しかし,内科療法では治療が困難な症例も多く経験している。近年,小型犬に対する心臓外科の知識と技術の発達に伴い,僧帽弁閉鎖不全症に対して体外循環下における僧帽弁形成術を実施するケースも多くなってきている。犬の僧帽弁形成術としては,弁輪縫縮と腱索再建を実施して行うことが一般的である。人医学領域においては1983年にA. Carpentierによって弁形成術の概念が形づけられて以来さまざまな手技が考案され,僧帽弁形成術は有用であるとされ現在でも主要な治療法となっている。その一つに1990年台前半にイタリアの心臓外科医 Ottavio Alfieri によって考案された Alfieri repair がある。Alfieri repair とは逆流を生じている部位で相対する前尖と後尖をedge-to-edgeで縫合するという方法である。この方法は,非常に簡便かつ低侵襲であり再現性のある術式として用いられている。本稿では,この Alfieri repair の術式について解説するとともに医学領域におけるこの術式の成績,注意点などについても解説したいと思う。 |
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ISSN: | 0910-6537 1883-5260 |
DOI: | 10.11276/jsvc.45.45 |