ラットにおける玄米発酵食品の血糖値上昇抑制およびインスリン節約効果

核酸を多量に含む玄米発酵食品(FBR)の血糖値上昇抑制効果を,9週齢Wistar系雄性ラットで検討した。対照(BRC群)には,でんぷん0.5 gと通常玄米 0.5 gに蒸留水4 mLを加えて経口投与した。FBR群には,でんぷん0.5 gとFBR 0.5 gに蒸留水4 mLを加えたでんぷん混合液を投与した。また,核酸添加群(BRN群)には,BRC群のでんぷん混合液にFBRとほぼ同じDNA・RNA量(DNA 0.003 g,RNA 0.02 g)の核酸を添加したでんぷん混合液を投与した。その結果, FBR群とBRN群の血糖値とインスリン値上昇は,BRC群に比べて有意に緩やかだった。以上から,FBR...

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Veröffentlicht in:Nihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi 2012, Vol.65(6), pp.271-276
1. Verfasser: 山内, 有信
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:核酸を多量に含む玄米発酵食品(FBR)の血糖値上昇抑制効果を,9週齢Wistar系雄性ラットで検討した。対照(BRC群)には,でんぷん0.5 gと通常玄米 0.5 gに蒸留水4 mLを加えて経口投与した。FBR群には,でんぷん0.5 gとFBR 0.5 gに蒸留水4 mLを加えたでんぷん混合液を投与した。また,核酸添加群(BRN群)には,BRC群のでんぷん混合液にFBRとほぼ同じDNA・RNA量(DNA 0.003 g,RNA 0.02 g)の核酸を添加したでんぷん混合液を投与した。その結果, FBR群とBRN群の血糖値とインスリン値上昇は,BRC群に比べて有意に緩やかだった。以上から,FBR摂取は血糖値上昇抑制とインスリン節約に貢献できる可能性が示唆された。
ISSN:0287-3516
1883-2849
DOI:10.4327/jsnfs.65.271