クズ葉のアンジオテンシン I 変換酵素 (ACE) 阻害活性物質の探索

クズ葉のアンジオテンシンI変換酵素(ACE)祖害活性については知られていたが,その活性物質およびin vivoでの血庄上昇抑制作用については不明であった.そこで,本研究ではクズ葉に含まれるACE阻害物質の探索とクズ葉抽出物の単回投与によるマウスの血圧上昇抑制活性を評価した.その結果,クズ葉の水抽出物から,ACE阻害活性物質を単離することに成功した.そして,機器分析学的手法により,その化学構造をgenisitein-7-O-apiosyl-(1,6)-glucosideであると決定した.この化合物のACE阻害活性は1C50 34μMであった.さらに,クズ葉の水抽出物の単回投与により,マウスのアン...

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Veröffentlicht in:奈良県農業総合センター研究報告 2011-03 (42), p.7-11
Hauptverfasser: 鷲田, 和人, 間島, いつか, 團迫, 智子, 中野, 智彦, 石橋, 泰史, 小山, 智之, 野本, 享資
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:クズ葉のアンジオテンシンI変換酵素(ACE)祖害活性については知られていたが,その活性物質およびin vivoでの血庄上昇抑制作用については不明であった.そこで,本研究ではクズ葉に含まれるACE阻害物質の探索とクズ葉抽出物の単回投与によるマウスの血圧上昇抑制活性を評価した.その結果,クズ葉の水抽出物から,ACE阻害活性物質を単離することに成功した.そして,機器分析学的手法により,その化学構造をgenisitein-7-O-apiosyl-(1,6)-glucosideであると決定した.この化合物のACE阻害活性は1C50 34μMであった.さらに,クズ葉の水抽出物の単回投与により,マウスのアンジオテンシンI誘導性血庄上昇を有意に抑制することが判明した.棚栽培でも平面栽培でも,クズ葉抽出物はACE阻害活性を示すこと,採取時期が遅いほど活性が強まる傾向が見られたものの,いずれの時期に採取しても,活性を示すことが判明した.
ISSN:1882-1944