‘大和マナ’の異なる生育時期,大きさ,部位および調理法における アンジオテンシンI変換酵素阻害活性と糖含量の変動
‘大和マナ’の異なる生育時期,大きさ,部位および調理法におけるアンジオテンシンI変換酵素(ACE)阻害活性と食味に影響する糖含量について調査した.生育時期が異なってもACE阻害活性は変わらなかったが,葉身のACE阻害活性は葉柄の2倍程度高かった.また,同じ植物体であっても葉齢が進むに従って,葉身と葉柄のACE阻害活性は高まった.さらに,花蕾は葉身と同程度のACE阻害活性を示した.調理法の違いによるACE阻害活性を調べたところ,調理前と比較して,ACE阻害活性は蒸しと煮浸しで高まり,ゆでで低くなり,塩漬けと調味漬けではほとんど変化がなかった.一方,生育時期に長期間低温にさらされた収穫区で高い糖含...
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Veröffentlicht in: | Engeigaku kenkyuu 2011, Vol.10(2), pp.261-265 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ‘大和マナ’の異なる生育時期,大きさ,部位および調理法におけるアンジオテンシンI変換酵素(ACE)阻害活性と食味に影響する糖含量について調査した.生育時期が異なってもACE阻害活性は変わらなかったが,葉身のACE阻害活性は葉柄の2倍程度高かった.また,同じ植物体であっても葉齢が進むに従って,葉身と葉柄のACE阻害活性は高まった.さらに,花蕾は葉身と同程度のACE阻害活性を示した.調理法の違いによるACE阻害活性を調べたところ,調理前と比較して,ACE阻害活性は蒸しと煮浸しで高まり,ゆでで低くなり,塩漬けと調味漬けではほとんど変化がなかった.一方,生育時期に長期間低温にさらされた収穫区で高い糖含量を示し,葉身と葉柄の糖含量は葉齢が進む程減少した.また,蒸しでの糖残存率は高く,蒸しがACE阻害活性を高めることを考え合わせると,‘大和マナ’の調理法としては蒸しが適していると考えられた.これまで利用されていなかった大株や花器部において,ACE阻害活性と糖含量が葉身や葉柄と同程度であったことは,新たな商品開発において有用な情報になるであろう. |
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ISSN: | 1347-2658 1880-3571 |
DOI: | 10.2503/hrj.10.261 |